《完》パーフェクトウエディング*社長の奥様は22歳*
哲さんの手で私の顔は別人のように変貌していく。


私の毎日は子供たちの幼稚園の送迎のみだから、軽いメイクしか普段はしない。
でも、明和の他のママたちは皆、最新のブランド物の服を着て、バックを持ち、バッチリとメイクをしたキレイな人ばかり。



子供が双子とあって園内では目立った存在だけど、私自身は地味なママ。



6月のお遊戯会に向けて、オシャレを研究しとかなきゃ~
捺はオシャレにはうるさいからーーー・・・



「・・・バッチリね~キレイよ!留奈ちゃん」



「・・・」



普段は全く褒めない哲さんが私を褒めるのはおかしい。
裏がありそうで、気味が悪い。



「哲さん…何か裏ないですか?」



「あ、分かる?」



哲さんは隠すコトなくあっさりと認めた。










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