《完》パーフェクトウエディング*社長の奥様は22歳*
今日は1週間に1度あるランチ会。
今年はクィーンの梢ちゃんママと同じ組になったから、気が抜けない。

この明和では毎年、年長の男児のママと女児のママが、1人ずつ選出され『キング』と『クィーン』の称号をそれぞれに授ける慣わしがあった。

小学校のPTA…明和では父母の会とは別の存在となり、二人のママたちには幼稚園の園長先生と同じ特権が与えられていた。


ほとんどが他薦で選出されるらしい。


ばら組にはそのクィーンとなった梢ちゃんママが居た。



「最近、透君ママ…仕事始めたみたいよ~」
梢ちゃんママはランチ会に欠席した透君ママの話題を切り出す。


「へぇ~っ…あそこの会社…ちょっとヤバイもんね」
梢ちゃんママと仲良しのレミちゃんママが話題に食いついた。

「・・・」


ランチ会でキマって出るのがランチ会に参加してないママの悪口。


表向きは友好的な態度なのに、皆…影では怖ろしい程、冷たいし、嫉妬心に満ちていた。


平気で悪口を言いまくる。



私も女だけど…怖い。



私は悪口を言われたくなくて、今のトコ、パーフェクトにランチ会には参加。








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