そんな君に一目惚れ
「あ、いえ。こっちもいきなりだったんで・・・」
「そうなんですか・・・。あ、では中へどうぞ」
俺は再び中へ促された。
「はい、おじゃまします」
俺が中へ入ると早速担当の子の部屋まで案内された。
板の間が続く極一般的な造りで、途中、下に続く階段を見つけた。
【会社→】と書かれた少し汚れたプレートが貼ってあったので、会社兼家の造りになっているようだ。
「こちらです」
「あ、はい」
コンコンとノックした後、「はい?」とちょっと低めの声が聞こえ、「家庭教師の方がいらっしゃったわよ」と言うと、「入っていいよ」と返ってきたので俺たちは中に入った。
入った瞬間、机のそばに立っていた彼女と目が合った。