そんな君に一目惚れ



あるものだけで作ろうと思い、冷蔵庫を開けたが、これと言って食材が無い。



野菜の切れ端だったり、お肉がパックに三分の一だったり・・・。


どうしよかなーと思っていると、


「俺もなんか手伝おっか」


いつの間にか先生が隣にいた。


「い、いえ、大丈夫です」


「でも何作るか悩んでたっぽいけど・・・」


(うっ・・・)


確かにそうなんだけど・・・。


でもさすがに先生の手を煩わせるわけにはいかない。



「これぐらいだったら俺なんか作るけど・・・」


「い、いや悪いですよ」


「俺は別に構わないよ。で、どうする?」



私は少し考え、どうせこのままじゃ何も思いつかないなと思い、



「じゃ、じゃあお願いします」


と頼むことにした。



< 29 / 94 >

この作品をシェア

pagetop