そんな君に一目惚れ



それに俺は今ちょうど、そのバイトが始まるから、その家に向かっている途中だった。



『実はさ、昨日引っ越すこと忘れてて。んで、今の家からだとその子の家に通うのに時間かかるんだよ』



そいつは淡々としていて、何も悪びれる様子もなかった。


ちょっとは気を遣って欲しいものだ。



「で、何?それで俺が担当する子の方が近いから代われと」


『そういうこと~』



なんてちゃっかりそいつは言った。



< 3 / 94 >

この作品をシェア

pagetop