そんな君に一目惚れ





「あの、あたし・・・・・・」



理沙は俺の服の袖をキュッと掴むと、言いにくそうに切り出した。













「お見合い、するんです・・・」


「・・・っ!」



俺は反射的に目を見開いた。


まさかそんなこと言われるなんて思ってなかったから。



見合い・・・だと・・・?



理沙、が・・・・・・


「そ、そうか・・・」



直後、2人の間に流れる沈黙。


俺の胸に深く、矢が突き刺さったようだった。


「その、その人も教師だから、次からは、その人から教えてもらうことに、なったので、先生
が来るのは、今日が最後です」





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