そんな君に一目惚れ
「久しぶりだな」
「ああ、高校卒業してからだからー・・・って言っても3年か」
「そうだな」
3年とは言っても長い月日。
そんな中でも、環境は変わっているわけで俺らはまずその会話から入った。
すると不意に明日香がこう切り出した。
「実はさ、俺、見合いするんだ」
「見合い?!」
俺は瞬間、既に運ばれてきたコーヒーを飲んでいたら噴き出した。
「大丈夫か?」
「ああ。悪い」
店員が俺に気付くと、ふきんを持ってきてくれた。
「ありがとうございます」と言ってそれを受け取り、濡れた部分を拭いた。
もちろん、こんなに驚いたのはそれを聞いた瞬間、彼女を思い出したからだ。
(そういや、あいつも見合いだって言ってたな・・・)