そんな君に一目惚れ
紅葉が色づき始め、だんだんと肌寒くなってくるこの季節。
歩みを進めていると、“紅葉園”と書かれた立て看板を見つけ、俺はそこに入ってみることにした。
まだそんなに色づいていない木々たちが軒を連ね、それが道となっていた。
(まだ早かったな)
そう思いながら歩いていると、なにやら道が開けてきて、建物を発見。
(休憩所か何かかな?)
そう思って眺めていると、
「!!」
なんとそこには彼女の姿が。
(なんであいつが?)
彼女は着物を着て、かしこまっている。
相手の男は、後ろ姿しか見えないがスーツをピッチリと着こなしている様子。
そしてまだ、二人きりでは無かった。