そんな君に一目惚れ
なんであんな自然にキスできるんだろう。
私には今まで付き合った人がいないからよく分からないけど、恋人ってこういうものなのかな?
というか、付き合うことになっちゃってるの?!私たち!?
でも好きって言われたら、付き合うしかないというか・・・。
「これ、着替え」
悶々と考えているところに春人が来た。
「あ、うん」
そう言って、受け取った。
「終わったら言えよ」
「うん」
「なんだったら着替えさせてもいいけど」
春人は意地悪な笑みを浮かべ、私に近付く。
「イエ、ケッコウデス」
私は片言に断った。
「全部見たのに・・・」
そうぼそっとつぶやくもんだから、私の顔はさらに紅潮。
「もうっ!」
私は春人の背中を軽く叩いた。