そんな君に一目惚れ
「・・・っ」
(嬉しい・・・)
涙を拭おうとすると、春人がそれを拭ってくれた。
今のってやっぱりプロポーズなのかな?
はっきり言われたわけじゃないけど、そう捉えてもいいんだよね?
「ありがとう」
「うん」
春人は照れから来たのか、私の頭を撫でる。
そうして自然な流れでキスをした。
「やっぱ袖、長かったか」
そう言って、袖を丁寧に折ってくれた。
さっきも折ったけど、どうやら変になっていたみたいだ。
「ありがとう」
「どういたしまして。さあ、行くぞ」
「うん」
そう言って手を引かれ、車の前に着いた。