そんな君に一目惚れ
続いて、お父さんも出てくる。
2人とも心配していた顔が伺える。
それに加えて、家庭教師の春人。
どう説明したらいいか、分からなかった。
だけど、ひとつだけ言えることは、私はこの人が好きなんだってこと、そして、生涯を共にしたいって思ったこと。
この思いに嘘は無い。
「えっと・・・」
私が話そうとすると、
「この度は大変申し訳ありませんでした!」
春人は深々と頭を下げた。
「お嬢さんの大事なお見合いをぶちこわしてしまい、本当に、申し訳ありませんでした」
頭は下げたままで、春人は続ける。