ヒーローズ
思っていたことが伝わったのか、目の前で一緒に麦茶をすする椎名美夜は、にこりと微笑んでグラスをテーブルに置き口を開いた。



「さてと、なんか東くん不服そうだし、真面目な話をしようか」

「俺の名前知ってんの?」

「もちろん、東亮平くんでしょ。これから一緒に闘うパートナーの名前を知らないわけないじゃない」

「へえー」



って、ん?

"一緒に闘う"?
"パートナー"?

なんかさらりと聞こえた言葉に違和感。



「東くんは今日からヒーローになるんだよ」



俺のちっぽけな脳みそは、どうやら容量オーバーのようです。




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