【短編】チョコラブ
「ちょっと、いいか?」
とつぜん、机の上に手をついて声を上げたのはもらえない組の男子、平田だった。
「なんか、ようか?」
返したのは涼介。
「涼介にはようないよ。ようがあるのは、お前」
指をさした方にいるのは、俺。
やっぱり俺に用があるのか……
怒るんかな?
「なんで、喋り方戻したんだ?」
「僕って言っててもこいつ、普通にチョコレートもらってたぜ?」
「なんで、涼介がこたえるんだよ?! 圭太にきいてるんだってのっ!」
と、言われても…
今、涼介が答えてしまったわけで……