【短編】チョコラブ
「涼介は優しすぎだ…俺……いっつも怒らせることばっかいってんのに、なんで怒らないんだよ?」
涼介は考えているようだ。
「わかんねぇや。でも、なんか圭太はわかってるって…わかってるからさ」
「なにそれ、意味わかんねぇ」
もう、いっか…
女ぽい…というか、俺らしくない話し方やめちまっても…
なに、言われたっていいや…
「涼介、ありがとな……」
俺は小声でつぶやいた。
「礼なんていらねぇよっ! お前が元気ならな!!」
「そうだな」
そう言って笑いあった。
涼介が友達でよかった…
今、心の底からそう思った。