お見合い恋愛
・・・俺のところに唯香さんの写真があるってことは

唯香さんのところにも俺の写真が・・・・?



ということは、唯香さんも俺のことを知っているけど

今は仕事中だから知らないふりをしているだけなのだろうか




そう思って、ふと受話器を置いた唯香さんの右手を見ると

その薬指にはあきらかに男からもらったものらしい可愛いらしい指輪がおさまっていた。







え?







「お待たせしました」

そこに今日の相手が現れる。


相手は営業部の三宅課長だ。


三宅課長はこちらへどうぞ、と言いながら指先にはさんだ小さなメモ紙を

受付テーブルの中へ放り込み、「よろしくね」と短く言った。
< 11 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop