お見合い恋愛
「すみません」

俺がこんなところに誘ったばかりに・・・・


「いえ、今のは偶然ですから」

そう言いながらも唯香さんの手が震えているのがわかる。


俺は、そっとその手の上に自分の手を重ねた。


「唯香さん・・・」

ふと気がつくと、俺の手の上にあたたかいものが零れ落ちた。


「・・・ご、ごめんなさ・・っ」


唯香さんは慌てて顔をそむけた。











本気で、好きなんだな・・・三宅課長のこと・・・








< 29 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop