お見合い恋愛

バシャッ



と気持ちいいくらい、最後の1滴までかかっていたと思う。



ガヤガヤとしていた居酒屋は一瞬にして静まり返り


俺たち二人を回りの客が口を開いたまま見つめていた。






「ご馳走様でした」



俺は冷ややかにずぶぬれの三宅課長を見下ろし、言い放った。


財布から1000円を取り出し、びしょびしょになったテーブルに叩きつける。







プロジェクトはもう終盤だ。


三宅課長とはしばらくは会わないだろう。


俺も別プロジェクトを兼任しているから、何かあったら別のやつに頼めばいい。


< 34 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop