お見合い恋愛

「三浦課長と別れて、俺と結婚してくれませんか」



まっすぐに唯香さんの瞳を見つめると

唯香さんの瞳はしっとりと濡れ、ゆらゆらと俺を見つめていた。



「あなたをもっと幸せにしたい。守りたいんです」



そうはっきりと言った。

自分でも驚くくらい、はっきりと・・・





言い終わると、急に心臓がバクバクし始めて

俺は唯香さんに背中を向けた。




心臓が飛び出さないように押さえるような感じで

片手を自分の胸にあてる。


すると、不意にするりと腕が現れて、俺の背中はあったかくなった。








心臓飛び出すかも。



そう思った。
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