空と雨


「今、帰り?」


「はい、先輩も?」


「うん、だけど彼女待ちなんだ」


ドキッ


彼女、いたんだ……


「あ、あたし、先生待たせてるんで…さようなら…」


「うん、ばいばい」


潤はその場から逃げるように
外にでるとまだ雨は止んでいなくて、濡れることを覚悟して潤は雨のなか走り出した。


そして潤は雨にまぎれて、涙を流した。



一目惚れだったんだ──…
< 32 / 40 >

この作品をシェア

pagetop