彩り
彩り
君にとってこの世界は、一体何色に見えるのだろう?
きっと色鮮やかで、きらきらと光り輝いているのだろう。
一度でいいから僕も君の目で世界を見てみたいよ。
僕の世界はモノクロで、つまらなくて……。
見たくないものが多過ぎて。
思わず悲しくなって、両手で目を覆い隠した。
そんな僕に君は言う。
「ねぇ、一緒に世界を見ようじゃないか」
その声音につられて恐々と、目を開ける。
そこには優しい笑顔の君が居たんだ。
その瞬間に僕のパレットに新たな色が加わったんだ。
不思議だね。
僕の世界は白と黒だけじゃなくなった。
「世界は優しくなんてないかもしれない。でも、あなたが思うほどつまらなくなんてないかもしれない」
君は笑う。
優しく笑う。
ああ、なんだ。
最初からここにあったのだ。
笑った顔も、怒った顔も、泣き顔も、呆れた顔も。
全部、全部、君が教えてくれた。
僕だけの彩り。
僕だけの世界。
きっと色鮮やかで、きらきらと光り輝いているのだろう。
一度でいいから僕も君の目で世界を見てみたいよ。
僕の世界はモノクロで、つまらなくて……。
見たくないものが多過ぎて。
思わず悲しくなって、両手で目を覆い隠した。
そんな僕に君は言う。
「ねぇ、一緒に世界を見ようじゃないか」
その声音につられて恐々と、目を開ける。
そこには優しい笑顔の君が居たんだ。
その瞬間に僕のパレットに新たな色が加わったんだ。
不思議だね。
僕の世界は白と黒だけじゃなくなった。
「世界は優しくなんてないかもしれない。でも、あなたが思うほどつまらなくなんてないかもしれない」
君は笑う。
優しく笑う。
ああ、なんだ。
最初からここにあったのだ。
笑った顔も、怒った顔も、泣き顔も、呆れた顔も。
全部、全部、君が教えてくれた。
僕だけの彩り。
僕だけの世界。