オールホワイト
「ご、ごめんなさいっ!!」


そう言ったのは、彼女だった。


彼女は顔を真っ赤にして、頭を下げていた。


「ごめんなさい!私…ロクに確かめもしないで…。白さんに迷惑かけちゃって、すみません!」


…え?
なんで彼女が謝るんだ?


俺は理解出来なかった。


「いや、いつもは、ちゃんと雪に渡すんだ。…でも。」


ここまで言ったからには、後戻りは出来ないだろう。
ちゃんと理由も話さないと。


「白海さんに一目惚れしたんだ。だから、どんなチョコか食べてみたくて…全部、食べたんだ。」


俺は顔を真っ赤にして、彼女に正直に話した。


「白さんが…私を?」


彼女はまた、顔を真っ赤にしていた。
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