オールホワイト
「珍しいね、白が図書館に居るなんて。」
雪はそう言って爽やかに笑う。
その笑顔に、彼女は惹かれたのだろうか。
「いや、読書感想文、まだ提出してなかったから。」
「ああ、夏目漱石の?俺の部屋に本あるから、貸してあげるよ。」
「そ、そっか。じゃ、借りるわ。」
俺は頬をかいて、アハハと笑った。
いたたまれなくなって、この場から立ち去りたいとも思った。
…だけど。
「白海さん、探してた本あった?」
「うん、あったよ。でも上の方にあって、取れないから、脚立を探してるんだけど…。」
「どこ?取ってあげるよ。」
あれ…?二人は仲良しなのか?
て、事は…チョコをもらった事を、雪が知らないんだったら、マズくないか?
俺のなかに、妙な焦りみたいなものが出てきた。
雪はそう言って爽やかに笑う。
その笑顔に、彼女は惹かれたのだろうか。
「いや、読書感想文、まだ提出してなかったから。」
「ああ、夏目漱石の?俺の部屋に本あるから、貸してあげるよ。」
「そ、そっか。じゃ、借りるわ。」
俺は頬をかいて、アハハと笑った。
いたたまれなくなって、この場から立ち去りたいとも思った。
…だけど。
「白海さん、探してた本あった?」
「うん、あったよ。でも上の方にあって、取れないから、脚立を探してるんだけど…。」
「どこ?取ってあげるよ。」
あれ…?二人は仲良しなのか?
て、事は…チョコをもらった事を、雪が知らないんだったら、マズくないか?
俺のなかに、妙な焦りみたいなものが出てきた。