空夢
「………ん…」
あたしはうっすらと目を開ける。
あたしの目に映ったのは、白い天井。
あ…そっか…あたし…。
あたしはカーテンをゆっくりと開けた。
そこには松野空が椅子に座って、心配そうな顔をしている。
あたしの視線に気づいたのか、松野空がこっちに向かってくる。
「……大丈夫か?」
心配そうに聞いてくる。
あたしは俯いて『…うん』と答えた。
「…なぁ、宮野」
松野空が少し遠慮気味に聞いてくる。
…さっきの事…かな。
あたしは大体予想はしている。
たぶん、さっきのあたしの様子がおかしいことだろう。
もう…バラしちゃおーかな…。
バラしても何の問題もない……。
といえば、嘘になる。