空夢
キーンコーンカーンコーン
昼休み終わりのチャイムが鳴る。
鳴り終わると同時に顔を上げる。
あ…昼休み終わっちゃった…。
約束してたのにな…。
あたしは、仕方ないと思いまた机に顔を伏せる。
次第に教室がザワついてくる。
その中に紛れて、松野空が入ってきた。
あたしは約束を破ったこともあり、少し気まずくて、顔を背けた。
だが、松野空は
「5時間目ちょー眠くねぇ?」
と普通に話しかけてきてくれた。