Secret Story ♯アクアマリンreverse♯【特別編】
朝から瀬名さまのお顔を見ることができて感激していたら……。
彼の顔は見る見る曇った表情になっていきました。
なぜですの?
わたくし……どこか変でしょうか?
そう思っていると…………。
「姫ちゃん」
ぐいっ。
わたくしの腕が瀬名さまに引っ張られます。
へ?
「あ……ひゃっ」
気がつけば、ポスンと音を立てて瀬名さまの腕に包まれてしまいました。
そんな……朝から抱きしめるなんて大胆ですのね。
きっと……わたくしの色香にノックアウトされたのですわ。
心の準備はできているとはいえ……こんな玄関の前でなんて……!!
ドクン。
ドクン。
わたくしの心臓は大きく鼓動しはじめています。
瀬名さまの手がわたくしの胸元に伸びてきます…………。
…………ふふ。
どうやらこの胸元オープン作戦は上手くいったようですわね。