Secret Story ♯アクアマリンreverse♯【特別編】

ふっくらとした胸に、さすがの瀬名さまもノックアウトでしょう?


こんな朝から積極的ですと、とても戸惑いますが……でもでも、かまいませんのよ?


わたくしはいつでも、瀬名さまならノープログレムですわ。



わたくしは瀬名さまの美しいお顔をじっと見つめます。


やがてやってくる甘いうずきを待って…………。




ぽちん。


意識下で、何やら場違いな音がしたのは気のせい…………?


それにそれに、胸元が少し締めつけられたような気がするのも…………?




「これでよし」



瀬名さまの思いのほか冷静な声も聞こえます。





『これでよし?』


いったい……何をおっしゃっているのでしょうか?



胸元を見下ろせば…………カッターシャツは第一ボタンまでしっかり止められていました。



「あ、あの……」

なぜボタンをしめ直されなければなりませんの?



眉根を寄せてお尋ねすれば…………。


「風邪をひくと大変だからね」


にっこり微笑まれました。


< 27 / 89 >

この作品をシェア

pagetop