Secret Story ♯アクアマリンreverse♯【特別編】
ふっくらとした胸に、さすがの瀬名さまもノックアウトでしょう?
こんな朝から積極的ですと、とても戸惑いますが……でもでも、かまいませんのよ?
わたくしはいつでも、瀬名さまならノープログレムですわ。
わたくしは瀬名さまの美しいお顔をじっと見つめます。
やがてやってくる甘いうずきを待って…………。
ぽちん。
意識下で、何やら場違いな音がしたのは気のせい…………?
それにそれに、胸元が少し締めつけられたような気がするのも…………?
「これでよし」
瀬名さまの思いのほか冷静な声も聞こえます。
『これでよし?』
いったい……何をおっしゃっているのでしょうか?
胸元を見下ろせば…………カッターシャツは第一ボタンまでしっかり止められていました。
「あ、あの……」
なぜボタンをしめ直されなければなりませんの?
眉根を寄せてお尋ねすれば…………。
「風邪をひくと大変だからね」
にっこり微笑まれました。