Secret Story ♯アクアマリンreverse♯【特別編】
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「は~げんなりですわ」
瀬名さまと別れた後、白亜高校1年C組の教室に着いたわたくしは、早速自分の机に突っ伏しました。
……ダメージが大きすぎて立ち直れません。
「なんや?
どうしたん?
また愛しの王子様に振られたん?」
突っ伏したわたくしの頭上から聞こえる関西の言葉を放つのは、友達の門前 空(もんぜん そら)ちゃん。
彼女の率直な言葉に胸がえぐられますの。
……ダメージがまた増えました。
空ちゃんはショートカットの髪型が活発であることを強調しておりますの。
言葉も鉄砲玉のように発射しっぱなし。
そんな彼女はとても面倒見がいいのですわ。
……このきつい言葉はキズですけれど……。
「姫ちゃん、だいじょうぶ?」
そんなわたくしの頭上から、小さなほんわかしたかわいらしい声が聞こえてまいりました。
この癒しにも似た口調、ほんわかな彼女は!!
ガバッ!!
突っ伏した頭を勢いよくあげた先には彼女がいらっしゃいますわ!!
「や~ん、マリちゃん!!」
ダキッ!!
「わきゃ!!」