Secret Story ♯アクアマリンreverse♯【特別編】

わたくしは何を言っていいのかわからず、しどろもどろになっていると、気のせいでしょうか、瀬名さまの顔がどんどん近くなっているのは………。



そして――――――。


「んっ!!」

わたくしに、彼が唇をおしあててきました。



え?


え?




瀬名さま?




わたくしは意味が分からず何度もパチパチと瞬きを繰り返します。

息ができません。


胸が苦しい。




ドキドキしています。

それって、なに?






瀬名さま?


「んっ…………んっ!!」

「姫ちゃん……」


そうつぶやくと、彼はふたたびわたくしの息を封じました。




「!!」



苦しそうな瀬名さまの声が聞こえたその時でした。

わたくしはやっと自分が今瀬名さまと何をしているのか気がつきました。



キス…………されています。


瀬名さまに…………。





わたくしは嬉しくなって瀬名さまの背中をそっと両手で包みました。


口づけをやめないでほしいと、懇願して――――。




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