Secret Story ♯アクアマリンreverse♯【特別編】
「なあ、これ……売ったらけっこう金になるんじゃね?
オークションとか……」
「いやいや、これだけ珍しいんだ。
もっといいとこに突きだせば、それ以上の金が……」
ぞくり。
わたくしの背筋が凍ります。
なんと……この方たちは、いったい何とおっしゃられたのでしょうか。
自分の耳を疑います。
体は恐怖で金縛りにあったように身動きができません。
「んん!!」
途端に、わたくしは息苦しくなります。
大きな手で……口を……塞がれてしまいました。
「んんんっ!!」
魚のしっぽになってしまった足をばたつかせようともがきますが、その足さえも、もうひとりの男性に掴まれてしまいました。
「大人しくしろよ?
お前はいい金づるなんだからな」
「おっと、これじゃあ目立つな」
そう言って、わたくしのしっぽを掴んでいる男性はわたくしに布を被せます。
「んんんん!!」
わたくしはしっぽを大きく左右に振って逃げようと試みます。