Secret Story ♯アクアマリンreverse♯【特別編】
助手席では、男性が叫び続けるわたくしを怒鳴り上げます。
そんな中、車はブオン……という音と共に小刻みに振動しました。
エンジンをかけられたのです。
これで――――もう……わたくしは…………。
唇を噛みしめます。
閉じた目からは涙がひっきりなしに流れ続けます。
体は……冷たくなっていくのを感じながら……。
すると――――――。
ガタン。
「うわっ!!」
「なんだお前?」
ゴスッ!!
「ぐぇっ……」
男性ふたりの声と一緒に鈍い音がわたくしの耳に入って来ました。
……………?
何が起こっているのか分からず、ゆっくり目をあけると……そこには…………。
「姫ちゃん、よかった。
無事だった。
探したんだよ?」
優しい彼の……安堵する顔がありました。