純粋な愛

夕食は
僕専用の
カリカリした食べ物




色々な味がして
なかなかおいしい






君が鼻歌を歌う日は
機嫌が良い




機嫌が良い日には
奮発したんだよ~、とか
言って
僕専用のお肉を差し出す




それをカリカリと合わせて
食べた日は僕も
幸せだ




初めてそれを食べた日には
紳士な僕が
不覚にも
がっついてしまった







君の夕食の種類は豊富だ




たまに外で
調達してきたものを
食べたりする




そんな日は
疲れているのか
君は早く寝てしまう




だから僕は
そんな君に
危険がないように
見張りながら寝る




次の朝は
君が僕を撫でる
温もりで起きる




朝になると大体
君の機嫌はなおっている






そんな朝が好きだから
君が早く寝た日は
楽しみだなんて
口がさけても言えない







たまに君は
部屋にたくさん星を
ちりばめたりする




この丸い機械が何か
やっているらしいけど
詳しくは知らない




僕は星がいっぱいになった
部屋がわりと好きだ





けど
君が星を
ちりばめる時は
必ず
泣いていたり
目が腫れていたりするから
あまりみたくない






でも
綺麗だから
やっぱりみたい




今度
泣いていない時に
ちりばめて欲しいと
頼んでみるつもりだ




< 6 / 24 >

この作品をシェア

pagetop