恋愛野獣会
―生徒会室―

午後からの授業開始のチャイムが鳴り、明日香は大慌てで生徒会室を出て行った。



その後ろ姿を見送ってから、白夜は座っている光輝の肩に後ろから腕を回した。



「結局、一番肝心な部分は秘密のままか?」



光輝の問いかけに、白夜は無言のままそっぽを向く。



「別に」



「拗ねてるのか? 珍しい」



クスクス笑って、白夜の白い頬に手を当てる光輝。



「俺たちは1つの物を共有した仲だ。不満があるのなら、ちゃんと言え」



俺に隠し事をするな。



そう言って光輝は首だけ曲げて、白夜の唇にキスを落とした――。

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