恋愛野獣会
私はチラリと桜子を見た。



少しだけ眉をハの字にして、切なそうな顔。



その顔を見ていると、私の胸がズキンッと鈍く痛んだ。



「明日香、何してる」



そうよばれて、ハッと我に帰る。



「い、今行きます……」



白夜先輩に迎えに来られて、一緒に帰っていく私を桜子は一体どんな思いで見ているんだろう――。

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