恋愛野獣会
可愛い男の子
買い物といっても欲しいものはなく、とりあえず近所のコンビニへ行ってプリンを一個購入した私は寮へと戻ってきていた。



少しの間気まずい雰囲気から逃げたといえ、結局はここに戻ってくるしかない。



私はコンビニの袋をギュッと握り締めて寮のドアを開ける。



エントランスには誰の姿もなくて、ホッとする。



まるで盗人にでもなった気分だ。



足音を立てないようにそっと階段を上り、優人先輩の部屋の前を通った時――。



「ん……あぁんっ」



そんな甘い声が聞こえてきて、思わず足を止めてしまった。

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