恋愛野獣会
金魚みたいに口をパクパクさせていると、私の悲鳴を聞きつけて優人先輩の部屋の扉が開いた。



「きゃぁぁぁぁっ!」



優人先輩と青葉先輩の顔を見た瞬間、また悲鳴。



「ほら、落ち着け」



そんな私の頭をポンッと撫でるのは……白夜先輩だ。



いつの間に部屋から出て来たのだろう?



ポンポンとその大きな手が私の頭を不器用に往復する。



「なにがあった?」



「あ……声が、聞こえてきて……」



「声?」

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