恋愛野獣会
う~んと、眉間にシワを寄せる私へ向けて、桜子がそういった。



「え?」



「デートしてみて、嫌でしたら断ればいいんです。気に入ったらそのまま継続的なお付き合いをする」



なるほど。



一度くらいデートしてからでも、返事は遅くない。



一応、付き合っている人や好きな人はいないワケだし……。



「そうだね。そうする」



私は軽く返事をして、手紙をポケットの中へとしまったのだった。

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