恋愛野獣会
あまりに自然な動きなので一瞬手を握られていることに気づかなかった。



「あ、あの」



「なに?」



「手紙……どうやって?」



「あぁ。ちょうど明日香のクラスに俺の知り合いがいて、そいつに頼んだんだ」



やっぱり、そうだったんだ。



「どうして、私なの?」



「へ?」



その問いかけに、驚いたように振り向くタケル君。

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