恋愛野獣会
きっと、自分でソファに這い上がって眠ってしまったんだろう。



上にかけられている布団や冷えピタを見ると、どう考えたって誰かが助けてくれたのだけれど、これ以上心臓がバクバクいっては身がもたないのでそう思い込むことにした。



「あぁ~ダルイ」



壁掛けの丸い時計に目をやると、時刻は11時過ぎ。



みんな学校に行ってしまっていないのかな?



熱で食欲もないから、別にいいんだけどね。




なんて考えていると……「起きた?」と、声が聞こえて、「うわっ!?」と、驚いて飛び起きてしまった。



その拍子にクラッとめまいを感じ、再びソファへと倒れこむ。
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