恋愛野獣会
私が熱出したりしたから怒ってるの?



やっぱり、倒れた私を支えてくれたのは白夜先輩だったのかもしれない。



だとしたら、ちゃんとお礼を言わなきゃ。



ソファから体を起こし、白夜先輩の部屋のドアを軽くノックする。



しばらく耳をすませてみても返事がない。



ドアを開けることはためらわれたので、その場で「先輩」と、声をかける。



「あの、今朝ソファまで運んでくれたのって、白夜先輩ですよね? ありがとうございました」



「良くなったなら、自分の部屋で寝ろ。いつまでもそこにいられたんじゃテレビが見れないだろ」
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