恋愛野獣会
2人で並んで生徒会室へ行くのもなんだか嫌で、私たちの間には奇妙な距離が生まれていた。



やっとのことで生徒会室について扉を開けると、ようやく息を大きく吸い込むことができた。



「明日香ちゃん、もう体調大丈夫なの?」



青葉先輩が驚いたように目を丸くしている。



今朝、無理せず早く帰って休めばいいよ。



と、言ってくれていたのだ。



「全然大丈夫です!」



そう言って、力コブを作ってみせる。

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