恋愛野獣会
「明日香さん知らないの? 亮介さんは去年のダンスパーティで優勝された方よ」



「あぁっ! ダンスすっごいうまいあの人!?」



「そうなんですの。その方が今日はわたくしと踊りたいと言ってらっしゃるの」



モジモジしながらも嬉しそうな桜子。



なるほど、これで機嫌がいいのか。



亮介君は2年A組の生徒で、去年のダンスパーティでダントツ優勝してから有名人だ。



どんなにダンスが下手な子でも、亮介君が相手なら上手に見えるくらいエスコートがすばらしい。



「じゃぁもう優勝は決まったようなもんだね」
< 339 / 501 >

この作品をシェア

pagetop