恋愛野獣会
☆☆☆

「うわ、すごい人」



さすが近隣高校をあわせると莫大な人数が「体育館に集まることになる。



無駄にだだっ広い体育館だけれど、入り口だけはそんなに広くない。



入ってしまうまでが大変だった。



「窒息死……する!」



途中まで一緒にいた桜子の姿も見えなくなってしまい、入り口手前で立ち往生の私。



出る事も入る事もできなくてモミクチャにされていた、その時だった。



誰かが私の手を掴んで、グイッと力まかせに引っ張ったのだ。
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