恋愛野獣会
「どうせ後で自慢話聞かされるから、大丈夫だよ」



そう答えて、笑った。



そして……なんとなく、沈黙が2人を包み込む。



だけど、嫌な沈黙じゃない。



しゃべらなきゃって焦ったり、話題を必死で探したりしなくてもいい、心地よい沈黙。



「ねぇ、明日香ちゃん」



不意に、タケル君の手が私の腰に触れた。



「えっ」



そのままグイッと引き寄せられる。
< 362 / 501 >

この作品をシェア

pagetop