恋愛野獣会
「なんなんですか、あんた」



「俺? 俺は東條青葉。こいつの先輩」



そう言って、青葉先輩は私の頭を痛いほどグリグリと撫でた。



「痛っ! 痛いよ!!」



必死で抵抗すると、よくやく手を離してくれたのに「お前なにしてんだよ」と、冷たい言葉を浴びせられてしまった。



何って……。



何って……キ……ス……。



「白夜が怪我してんだ。早くこい」



「え……?」



白夜先輩が、怪我……?
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