恋愛野獣会
「みんなには報告しようと思う」



その言葉に、ドキッとする。



報告ってつまり、そういう事だよね……?



私は頬をポッと染めて、「はい」と、小さく頷いた。



「なになに?」



優人先輩が興味津々といった様子で私と白夜先輩を交互に見つめる。



「俺と明日香は、付き合う事になった」



先輩の言葉に、一瞬食堂内がシンと静まり返った。



ヒヤリとした汗が流れたが、次の瞬間「すごぉい! おめでとう!」という無邪気な優人先輩の言葉で空気は一気に軽くなった。




私はホッとして微笑む。



「い、いきなり告白されてね、ビックリしたよ」
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