恋愛野獣会
「掴まった時、あいつが俺に向けて言ったんだ……『また来るからな』」



嘘だろ……。



あの事件は、この4人で乗り越えて来たんだ。



もう二度と繰り返さないようにと、どんな気持ちで今まで過ごしてきたか――。



「あいつは、また来る」



あの事件の一番の被害者である白夜が言う。



「だけどもう二度と手を出させたりはしない。



妹の……カヤと同じようなことなんて、もう二度と起こさせない――」




沈黙が流れる中、白夜の頬に涙が光った――。
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