恋愛野獣会
☆☆☆

そして、昼休み。



約束通り私は白夜先輩が来てくれるのを教室で待っていた。



「じゃぁ、わたくしは亮介さんと食べて参りますので」



桜子はそう言ってスキップをしながら教室を出て行ってしまった。



幸せそうだなぁ。



桜子の後姿を見送ってそんな事を思う。



きっと、私も負けないくらい幸せなんだけどね。



これから手を繋いでデートしたり。



キスしたり。



色々な事を2人でやっていくのだと思うと、ドキドキするし緊張もする。



そして何より、まだ付き合っているという実感がわかなかった。



ソワソワと白夜先輩を待っていると、見知らぬ3人の女の子たちが私の机のまわりに集まってきた。



みんな険しい表情をしていて、私を見下している。
< 426 / 501 >

この作品をシェア

pagetop