恋愛野獣会
「ちょっと話しがあるんだけど」



真ん中に立っているクルクルパーマの子にそういわれて、嫌な予感が胸を過ぎる。



白夜先輩のファンの子かな……。



今まで女子に呼び出されてボコられるなんて漫画の世界だけだと思ってた。



現実世界にもあったんだ。



なんて、妙なところで感心したり。



「ボーっとしてないで立てよ!」



1人が突然私の髪をつかみ、強引に引っ張った。



「痛い!」



悲鳴に近い声を上げて無理矢理立たされる。



クラスメイトたちは何事かとこちらをチラチラ見るが、口を出そうとする子は誰もいない。
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