恋愛野獣会
―あ、あぁ。実はちょっと聞きたい事があって―



「聞きたいこと?」



―今、あの銀髪の男って学校内にいる?―



銀髪の男……。



そういわれて思い出すのは白夜先輩の顔。



綺麗で美しくて、それでいて男らしさも持ち合わせている彼。



「彼が……どうされましたの?」



思い出しただけでも、ドキドキする。



―いや、実は今街中で明日香ちゃんを見かけて。


それで、銀髪の男と一緒にどこか行ったんだけど、なんか様子が違った感じがして―



「明日香さんが……?」



そういえば、教科書を取りに行くと行ってから戻ってきていない。



急に不安がのしかかってくる。



「わかりましたわ。白夜先輩がいるかどうか、確認してきますわ」



そう言ってすぐに電話を切り、生徒会室へと急いだ――。
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