恋愛野獣会
光輝よりも早く生徒会メンバーになっていた2人。



そして、光輝とカヤは恋に落ちた。



ユカさんからすれば、光輝をとられたという気持ちになるんだ――。



「光輝を諦めようと思った。でも、無理だった」



そんな時に、吟さんに出会った。



「吟さんって、一体何者なんですか?」



そう聞くと、ユカさんはクスッと笑って「白夜の双子の弟よ」と言ったのだ。



双子の弟――!?



確かにそっくりだと思った。



だからついここまで着いてきてしまった。



でも、まさか――…。




「できの悪い吟は父親に見放されて裏の世界の人間になってたの。



『兄貴や妹の方が優秀だから』そう言って微笑んだその顔が、どれだけ痛々しかったか……」



思い出したように眉間にシワを寄せるユカさん。



そんな事があったなんて……。



私はなにも知らなかったんだ。



白夜先輩の事も、光輝先輩のことも。
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